ミルトン・ナシメント 砂の岬( Ponta De Areia )

作詞・作曲 / ミルトン・ナシメント

MILTON NASCIMENTO MUSIC FOR SUNDAY LOVERS ( TOSHIBA EMI )





この歌を作って歌っているミルトン・ナシメント
(1942年生まれ )はブラジルのリオ・デ・
ジャネイロで生まれ、母マリアは家政婦をして
おりましたが、生後数ケ月で以前家政婦をして
いた銀行家で数学の先生、また電気技師のホシノ
・ブリト・カンポスの養子となり引き取られました。
養母のリリア・シルバ・カンポスは音楽の先生
でした。そして彼の生後18ケ月で実母のマリア
が亡くなり、一家は養父母とともに南のミナス・
ジェライス州、トレス・ポンタス市に移りすみ
ました。4才で養父母から小さなアコーディオン
を買ってもらい音楽をはじめ、13才で幼なじみ
らとグループ結成して週末のダンス・パーティで
歌いはじめました。15才で自分のギターを手に
入れ、別のコーラス・グループを結成し、また
友人の母親からピアノの手ほどきを受けました。
21才でトレス・ポンタス市を離れ、州都のベロリ
ゾンチへ出て、共作者となるフェルナンド・ブランチ
やマルシオ・ポルジェス、ロー・ポルジェスと出会い
ました。22才でオリジナル曲を書きはじめ、25才
でミルトンが作ったトラヴェシーア( 道 )を友人の
歌手アゴスチーニョ・ドス・サントスがサンパウロ
でのTV局主催のソング・フェスティバルで2位に
入賞し、ミルトン自身もベスト男性歌手賞を獲得しま
した。そしてこの”トラヴェシーア( 道 )”のタイ
トルのアルバムを制作し、リリースされました。この
歌はこのCDにも入っておりますが、彼の代表作と
なり、現在では多くの歌手が歌っており、英語の創作
歌詩をつけた”ブリッジ ( Bridge )”としても歌われて
おります。その後はアメリカの音楽界からも注目され、
ジャズ・テナーサックスのウェイン・ショーターや
フュージョン・ギターのパット・メセニー、クインシー・
ジョーンズ、ポール・サイモン、ハービー・ハンコック、
ロックのスティング等々のビッグ・アーティストと共演、
レコーデイングを行い、世界のトップ・アーティストとなり、
母国ブラジルでは”ブラジルの声”と呼ばれる国民的スター
となりました。ここで流している”砂の岬( Ponta De Areia )”
はこのCDの9曲目に収録されている歌で、1974年に
テナーサックス奏者ウェイン・ショーターとの共演盤”
ネイティブ・ダンサー”にも収録されましたが、ここでは
1975年録音の”ミナス”から収録されたものだそう
です。なほこのCDは、今月、吉祥寺のジャズ・ライブ
スポット、ストリングスで行われた野沢知子さんのライブ
演奏で、いつも異色のパーカッションでバック・アップ
をつとめ、中南米音楽の面白い話を聞かせてくれる、ケペル
・木村さんが教えてくれたもので、ケペルさんは若い頃から
中南米音楽に造詣が深く、このミルトン・ナシメントや他の
中南米の音楽家達とは、友達付き合いをしている凄い人です。
また自ら中南米音楽専門のレコードショップを経営し、カル
チャー・クラブの講師もつとめておりますが、このCDでは
ジャケットの解説と編集を手掛けております。また7弦、6弦
のアコースティック・ギターで美しいアドリブを聴かせてくれる
阿部浩二さんは、本場のブラジルで数年間トップ・プレーヤー
達と共演してきたという強者ですが、物静かな人柄の如く、
音楽、文学の造詣が深く、そのブログによる雑感は一読の
価値があります。彼の演奏と共に是非一読をお奨めします。


ミルトン・ナシメント ( 公式サイト )

ジャズライブスポット ”ストリングス” ( 公式サイト )

阿部浩二 ( ブログ )

中南米音楽専門店「MPBstore」

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